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近藤麻理恵 『人生がときめく片づけの魔法 』

 「片づけ」を思想にまで高めた一書 

 「片づけ」によって「人生を変えてしまう」。この本にそんな側面があることを知るにつれ、読んでみたくなり購入した。買ってみて損はなかった。期待以上の本であった。100万部を突破したことも納得できる。

 本書の片づけの流儀(ノウハウ)はかなりシンプルである。まずは、モノを「捨てる」。にもかかわらず、その底辺に流れているものは「モノに対する感謝の心」なのである。「捨てる」は片づけの作法の主要な作業である。この背景にはある種の思想・哲学が存在する。また人とモノとの関係について深い理解の上に成り立ったノウハウである。
 
 そのような背景をもとに書かれてはいるが、モノを実際に手に触れて「ときめくか、ときめかないか」で「捨てる」を判断する。「感情的なもの」を大事にしている。だが、モノを捨てる基準として、「過去」でも「未来」でもなく、「今」その人にとって何が大事なのかということを「片づけ」によって気付かせるのである。

 モノに「感謝しながら」捨てることにより、その後の人生までも変えてしまうという。モノを捨てるものと、取っておくモノとに分ける判断により、見えていなかった自らの大事な事柄に気付かせる。そのことにより、「物欲」が減ったり、今の自分に何が大切なのかを気付かせるという「こんまり流(著者の名前より)」の「片づけの魔法」。著者の近藤麻里恵さんは、次のように言う。

 「自分という人間を知るには、机に向かって自己分析したり、人に話を聞いたりするのももちろんよいけれど、片づけをするのが一番の近道だと私は思います。持ちモノは自分の選択の歴史を正確に語ってくれるもの。片づけは、本当に好きなモノを見つける自分の棚卸しでもあるのです」(p.231)。

  また、「片づけを完璧に終えた状態になると、片づけのことを考えなくてもよくなるので、自分の人生について大事な、次なる課題が明確に」(p.255)なるという。 

 本書は、「片づけ」のモチベーションを上げるだけで終わるハウツー本ではない。哲学あるいは宗教的ともいえるほど「モノ」に対する「感謝」のこころや、モノ自身に「こころ」を見据えながら、片づけを通して、今何がその人にとって大切かを気付かせるのである。







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プロフィール

mamu895

Author:mamu895
トーシツの持病(障害)を持っていることもあり、非正規で働くアラフォー男です。なかなか本は読めないし、書評も思うように進みませんが、本は好きなので読んで良かったと思う本・感動した本を紹介していけたらなと思います。今後読みたい本なども書いていけたらと思います。最近になり改めて公共図書館の魅力を感じています。

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