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やなせたかし 『絶望の隣は希望です! 』

 勇気と希望をありがとう

 この本は、漫画家のやなせたかしが半生を語ることにより、生きる智慧や哲学、また勇気を与えてくれるものだ。陸前高田の「奇跡の一本松」に90歳を超えてなお現役であった自分をなぞらえて語られている。私はこの本を読んでいくうちに勇気をもらい、元気になっていくのを感じた。

 40代の私が、仕事で失敗するたびに思うことを言い当てて、励ましてくれているように感じた、その言葉を引用してみる。

 「人間は落ち目になると、不思議と悪いほうへと考えがいってしまうものです。40代の頃の僕がそうでした。どうしても自分は認められないのかと、時には心がいじけてしまいました。ひとつの失敗を、10の失敗をしたかのように捉える自分がいました。しかし、肝心なのは、心動ずることなく明日を信じる勇気をいかに持つかだと思います」(pp.240-241)。

 「心動ずることなく明日を信じる勇気をいかに持つか」、これはなかなか難しいことだと思う。失敗してもいいんだよ、時にはくじけてもいいんだよ、と励ましてくれるやなせたかしの言葉は、私だけではなく多くの人が勇気づけられるだろう。

 「朝の来ない夜はない。朝は必ずやってくる。だから苦境のときにも慌てることはない。夜の間に、次の姿勢を考えればいいのです。苦境といっても、命まで取られるわけではありません。こうして生きていることをよしとして、そこまで達観する図々しさも必要なのです」(p.241)。

 やなせたかしは、決して希望の中、順風満帆の中を歩んできた人ではない。挫折や絶望、失意の中、家族の死、妻との死別などを経て生きてきた人だ。一度は自殺をも考えたという。だから、彼の言葉には説得力があるのだと思う。

 やなせたかしさんの訃報に接しての読書だったが、やなせさんから大切な贈り物をいただいた気がする。








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mamu895

Author:mamu895
トーシツの持病(障害)を持っていることもあり、非正規で働くアラフォー男です。なかなか本は読めないし、書評も思うように進みませんが、本は好きなので読んで良かったと思う本・感動した本を紹介していけたらなと思います。今後読みたい本なども書いていけたらと思います。最近になり改めて公共図書館の魅力を感じています。

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